京町家の耐震診断を行うことが増えてきています。その多くは高度成長期に増改築がなされており、耐震的にマイナスになっていることが見受けられます。都市部には爆発的に住宅を増えた時期のものを中心に耐震性能に不安を抱える木造の家が残されています。
社会問題となっている空き家もこの時期のものが主です。高度成長期の住宅であっても耐震性能で安心できる建物が鉄筋コンクリートで作られた4~5階建の団地です。冬至の日にも4時間の日照が確保されているこの集合住宅は日本全国に相当数残されています。エレベーターが無い、画一的に大量に並んでいることが敬遠されているのか、こちらも空き家が増えてきています。